ILODOLY(イロドリ)のはじまりは、創業者の氏家が開発途上国と日本の間で双方にメリットがあるビジネスを実現しようと、起業したことです。
おりしもコロナ禍のため商機がなくなった海外提携支援事業から、輸入業に業態転換したところから事業が進み出します。
開発途上国の商品で日本のお客様にも喜んでいただける商品を考えたすえに『高品質な農産物』に的を絞りました。
その後、海外企業から依頼されたデーツの日本市場の調査をとおして、デーツのネットでの検索動向、輸入量の推移、ドライフルーツ販売店の店頭ヒアリング、オーガニック輸入商社へのヒアリングを重ねます。
デーツが海外では一般的である一方で、日本での認知度が低いことを常々不思議に思っていたわたしは市場の動きを感じ、デーツ輸入業に踏み出すことにしました。
各国からサンプル品を取り寄せ、食べ比べ、2020年末に米国、欧州でオーガニック商品の輸出実績がある現在提携しているサウジアラビアの生産者と巡り合い、彼らのデーツの美味しさにほれ込みます。
一方で、当社商品のパッケージ化を行う事業者(小分け事業者)の選定にあたっては、卸売りの顧客開拓する過程で、障がい者の方の就業を支援する社会福祉法人きょうされんを紹介いただき、彼らの事業内容に共感し、業務委託することにします。
その後、当社の生産者が2021年12月に無事にJAS認証を取得したことをふまえ、代表は2022年2月にはサウジアラビアの農園訪問し品質管理環境を確認します。そして、じつは当生産者が世界最高級のデーツ農園主であることを(いまさらのように)知るにいたります。
つまり恥ずかしながら当社は決して最初から、崇高なビジョンと遠大な計画があったわけではありません。
自分たちができることから少しずつ事業を進め、その過程でいただくご縁から、世の中を少しでも良くできるのではないかという選択肢を選び、試行錯誤を繰り返しています。
そうして生まれたのが、初商品となるサウジアラビア産のオーガニックデーツです。
曲折を経て、効率化よりも品質と社会性を求めて商品化した結果、価格を高く感じる方もいらっしゃると理解していますが、お買い上げいただいたお客様にはご満足いただける自信があります。
やっと動き出したILODOLYの旅はまだまだ続きます。
私たちはこれからどんどん、発展途上国の高品質でストーリーのある商品を皆様にお届けします。
ストーリーを知って楽しい、知らなくても美味しい、そんな商品を提供できれば幸せです。
氏家 真